2024/09/21 07:00
こんにちは!キウイフルーツ農家のみよです。
今回は、「キウイフルーツアレルギー」についてお話しします。
キウイフルーツは栄養豊富で健康に良い果物ですが、実はアレルギーを引き起こす可能性があることをご存知でしょうか?この記事では、キウイフルーツアレルギーの症状や原因、対策について詳しく解説し、キウイフルーツを安心して楽しむためのポイントをご紹介します。
1. キウイフルーツアレルギーとは?
キウイフルーツアレルギーは、キウイフルーツを食べたときに、体の免疫システムがキウイに含まれる特定のタンパク質を異物と認識し、過剰に反応することで発症するアレルギーです。このアレルギーは、食物アレルギーの一種で、他の果物アレルギーを持っている人が発症しやすいとされています。
2. キウイフルーツアレルギーの症状
キウイフルーツアレルギーの症状は、食べた直後から数時間以内に現れることが多いです。症状は人によって異なり、軽度から重度までさまざまです。一般的な症状としては次のようなものがあります。
•口や喉のかゆみ・腫れ:キウイフルーツを食べた際に、口の中や喉、唇にかゆみや腫れが現れることがあります。これを「口腔アレルギー症候群(OAS)」と呼び、果物アレルギーによく見られる症状です。
•皮膚のかゆみ・発疹:アレルギー反応により、皮膚にかゆみや発疹が出る場合があります。
•腹痛・下痢・嘔吐:キウイフルーツを食べた後に、胃腸の不調を感じることがあります。特に、キウイフルーツに含まれる酵素が胃腸に刺激を与えることで、これらの症状が引き起こされることがあります。
•アナフィラキシー:重度の場合、血圧の低下や呼吸困難などのアナフィラキシーショックを起こすことがあります。アナフィラキシーは命に関わる状態のため、緊急の医療対応が必要です。
3. キウイフルーツアレルギーの原因
キウイフルーツアレルギーの主な原因は、キウイに含まれる特定のタンパク質です。このタンパク質に対して体の免疫システムが過剰に反応し、アレルギー症状を引き起こします。
•アクチニジン:キウイフルーツには「アクチニジン」というタンパク質分解酵素が含まれています。この酵素が、アレルギー反応の原因となることがあります。特に、たんぱく質分解作用が強いため、口や喉の粘膜に刺激を与えることが多いです。
•ラテックスフルーツ症候群:ラテックスアレルギーを持っている人は、キウイフルーツにアレルギー反応を起こすことがある「ラテックスフルーツ症候群」に該当する場合があります。これは、キウイフルーツに含まれるタンパク質がラテックス(ゴム)と似た構造を持つために起こるものです。
4. キウイフルーツアレルギーの対策
キウイフルーツアレルギーの可能性がある場合や、既に症状を経験したことがある方は、次のような対策を取ることでリスクを軽減できます。
•アレルギー検査を受ける:アレルギーの疑いがある場合は、医療機関でアレルギー検査を受けることをおすすめします。検査によって、自分がどのようなアレルギーを持っているのかを確認することができます。
•少量から試してみる:初めてキウイフルーツを食べる際は、少量から試してみると良いでしょう。また、症状が出ないかどうか確認しながら食べ進めることで、安全にキウイフルーツを楽しむことができます。

•加工されたキウイを試す:加熱や冷凍することで、キウイに含まれるアレルギーの原因物質が分解されることがあります。ジャムやコンポートなど、加工されたキウイフルーツを試してみるのも一つの方法です。ただし、加工後でもアレルギー症状が出る場合があるため、注意が必要です。
•代替フルーツを選ぶ:キウイフルーツにアレルギーがある場合、他の果物で代替することも検討しましょう。ビタミンCが豊富なオレンジやいちごなど、キウイに似た栄養価を持つ果物を選ぶと良いでしょう。
5. アレルギーの症状が出たときの対応
もしキウイフルーツを食べた後にアレルギー症状が出た場合、速やかに対応することが重要です。軽い症状の場合は、水で口をすすいだり、冷たいものを口に含むことで症状を和らげることができます。しかし、重篤な症状が出た場合は、迷わず医療機関を受診してください。
キウイフルーツアレルギーは誰にでも起こり得るものですが、適切な対策を取ることで安心してキウイフルーツを楽しむことができます。キウイフルーツの栄養や美味しさを最大限に引き出すためにも、自分に合った食べ方を見つけてみてください。
当農園でも、お客様のアレルギーのリスクについて気を配り、安心してお召し上がりいただけるような情報提供を行っています。気になることがあれば、お気軽にご相談くださいね!